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会計と税金
個人事業主の会計ソフト、マネーフォワードと弥生はどう違う?料金・自動取り込み・サポートを比較
公開:2026年10月14日
個人事業主として帳簿付けを始めようと思っても、会計ソフトはどれを選べばよいのか迷いますよね。
できるだけ費用を抑えたい。でも、毎日の入力に時間がかかるのも困るし、確定申告でつまずいたときには誰かに聞きたい。
そんな方が比較することの多い会計ソフトが、「マネーフォワード クラウド確定申告」と「やよいの青色申告 オンライン」です。
どちらも、銀行やクレジットカードの明細を取り込み、帳簿付けから確定申告まで進められるクラウド型のサービスです。
ただし、料金やサポートの内容には違いがあります。
私は小さなお店を10年間運営し、商工会議所の記帳指導で勧められた弥生のデスクトップ版を使い続けてきました。
今回比較するクラウド型の2製品を実際に使い比べたわけではありませんが、長年帳簿付けをしてきた経験も交えながら、それぞれの違いを紹介します。
この記事でわかること
- マネーフォワードと弥生の料金・無料期間の違い
- 銀行やカードの明細を、どこまで自動で取り込めるのか
- 電話・メール・チャットなどのサポートの違い
- 自分のお店に合う会計ソフトの選び方
まず知っておきたい、クラウド型とデスクトップ版の違い
会計ソフトには、大きく分けて2つの種類があります。
一つは、インターネットを通じて利用する「クラウド型」。もう一つは、パソコンにソフトを入れて使う「インストール型(デスクトップ版)」です。
少しややこしいのですが、弥生には両方あります。
- やよいの青色申告:デスクトップ版
- やよいの青色申告 オンライン:クラウド型
また、マネーフォワードにも「マネーフォワード クラウド会計」という商品がありますが、これは主に法人向けです。
今回比較する「マネーフォワード クラウド確定申告」は、個人事業主向けのサービスです。
つまり、この記事では個人事業主向けのクラウド型会計ソフト2製品を比較します。
マネーフォワードと弥生の違いをひと目で比較
まずは、主な違いを表にまとめました。
| 比較項目 | マネーフォワード クラウド確定申告 | やよいの青色申告 オンライン |
|---|---|---|
| 無料期間 | 1か月のお試し | セルフ・ベーシックは初年度無料 |
| 2年目以降の最安料金 | 年10,800円 | 年11,800円 |
| 銀行・カード連携 | 2,300以上のサービス | 2,500以上のサービス |
| 明細の自動取り込み | 対応 | 対応 |
| レシートの読み取り | 対応。プラン別に無料件数の上限あり | 対応 |
| メール・チャットでの操作質問 | 各プランで対応 | ベーシック以上 |
| 電話での操作質問 | パーソナルプラス | ベーシック以上 |
| 消費税申告 | パーソナル以上 | 全プラン |
| e-Tax | 対応 | 対応 |
※料金は税抜、2026年10月14日時点の公式掲載情報です。無料期間やキャンペーン、機能の提供条件は変更される場合があります。
私なら、単純な料金差だけでなく、使っている銀行とつながるか、困ったときに相談できるか、消費税の申告が必要かという点を優先します。
料金と無料期間はどう違う?
最初に気になるのは、やはり費用ではないでしょうか。
1年目の負担を抑えやすいのは弥生です。一方、2年目以降の最安プランは、現時点ではマネーフォワードの方が少し安くなっています。
ただし、プランによって利用できる機能やサポートが違うため、金額だけで判断しない方がよさそうです。
やよいの青色申告 オンラインの料金
| プラン | 1年目 | 2年目以降 |
|---|---|---|
| セルフ | 無料 | 年11,800円 |
| ベーシック | 無料 | 年22,800円 |
| トータル | 年19,800円 | 年39,600円 |
※税抜。初年度の金額はキャンペーン適用時です。
弥生の特徴は、どのプランでも利用できる会計機能が同じという点です。
セルフプランでも、銀行・カード明細の取り込みや確定申告書の作成、e-Taxなどを利用できます。
プランによって違うのは、主にサポートです。
セルフはWeb上の案内を見ながら自分で進める方向け。ベーシックでは電話・メール・チャットで操作方法を質問できます。
なお、ベーシックの電話サポートは契約期間中10回までです。
トータルは、さらに仕訳や経理業務、確定申告についての相談にも対応しています。
初年度無料のキャンペーンを利用する際には、自動更新の決済方法として口座振替またはクレジットカードの登録が必要です。
マネーフォワード クラウド確定申告の料金
| プラン | 年払い | 月払い |
|---|---|---|
| パーソナルミニ | 年10,800円 | 月1,280円 |
| パーソナル | 年15,360円 | 月1,680円 |
| パーソナルプラス | 年35,760円 | 年払いのみ |
※税抜、2026年10月14日時点。
マネーフォワードは、必要な機能に合わせてプランを選ぶ仕組みです。
一番安いパーソナルミニでも、銀行・カード明細の取り込みや青色申告、e-Taxを利用できます。
ただし、パーソナルミニでは消費税申告書を作れません。
消費税の申告が必要なら、パーソナル以上を選ぶことになります。
また、電話による操作サポートを受けたい場合は、パーソナルプラスが対象です。
月払いで始められるプランもあるので、最初から年間契約することに抵抗がある方には選びやすいと思います。
なお、マネーフォワードは2026年12月1日に料金改定を予定しています。例えば、パーソナルプランの年払いは15,360円から22,560円に変更される予定です。申し込む際には最新の料金を確認してください。
銀行やクレジットカードの明細は、どこまで自動で取り込める?
クラウド型の会計ソフトを使う大きなメリットは、明細の入力作業を減らせることです。
銀行口座やクレジットカードを連携すると、取引明細を自動で取得し、仕訳の候補を作ってくれます。
一件ずつ日付や金額を打ち込む必要が減るので、帳簿付けの負担を軽くできます。
ただし、自動で明細が取り込まれることと、すべての帳簿付けが自動で終わることは別です。
勘定科目が正しいか、事業用の取引か、同じ取引が重複していないかなど、確認は必要です。
連携サービスの数より、自分の銀行が使えるか
公式サイトでは、マネーフォワードは2,300以上、弥生は2,500以上の金融機関・サービスなどとの連携を案内しています。
ただ、この数字だけで選ばない方がよいと思います。
自分が使っている銀行やクレジットカードが、実際につながるかどうかの方が大切だからです。
特に地方銀行や信用金庫の事業用口座は、注意したいところです。
銀行によっては、会計ソフトと連携するために、事業用インターネットバンキングの契約が必要になる場合があります。
私も、メイン口座を会計ソフトと連携させようとしたとき、銀行側の有料サービスの契約が必要だったため、利用を見送った経験があります。
一方、PayPay銀行の口座は、今使っている弥生のデスクトップ版と連携して明細を取り込んでいます。
同じ会計ソフトでも、銀行や契約内容によって使い勝手が変わるのです。
申し込む前に、自分の銀行口座が連携対象になっているか、銀行側に追加の契約が必要かを確認しておきたいですね。
現金売上が多いお店は、ここも確認したい
銀行やカードの明細を自動で取り込めても、現金売上まで自動で記録されるとは限りません。
例えば私のお店では、今もアナログなレジを使っています。
現金、PayPay、クレジットカードなどの毎日の売上は、Excelの日計表に手入力しています。
そのため、銀行との連携だけで売上の記帳がすべて終わるわけではありません。
私の場合は、Excelでまとめた売上データをAIに整理してもらい、会計ソフトに取り込めるCSVファイルを作っています。
今使っている弥生のデスクトップ版では、さらにAIに取り込み操作を手伝ってもらっています。
このように、アナログなレジやExcelを使っているお店なら、日々の売上をどのように会計ソフトへ取り込むかも確認しておくとよいと思います。
レジシステムとの連携だけでなく、CSVなどのファイルを取り込めるかどうかも、選ぶポイントになります。
操作に困ったときのサポートはどう違う?
会計ソフトを初めて使う方にとって、サポートも大切です。
画面の操作がわからなかったり、思ったように数字が登録できなかったりすることは、十分考えられます。
弥生は、サポートの範囲でプランを選べる
弥生オンラインでは、ベーシックプラン以上で電話・メール・チャットによる操作サポートを受けられます。
トータルプランなら、仕訳や経理業務についての相談にも対応しています。
具体的な税務判断が必要な場合は、税理士や税務署への確認も考えましょう。
マネーフォワードは、電話サポートが上位プラン
マネーフォワードは、各プランでメールやチャットによる操作サポートを用意しています。
電話での操作サポートは、パーソナルプラスが対象です。
メールやチャットで解決できる方なら、上位プランまで必要ないかもしれません。
反対に、パソコンの操作が苦手で、電話で教えてもらいながら進めたい方には、サポートの条件をよく比較してほしいと思います。
10年間デスクトップ版を使ってきた私が、今ならどう選ぶ?
私は開業したとき、商工会議所の記帳指導で勧められた「やよいの青色申告」のデスクトップ版を使い始めました。
それから10年間、ずっと同じソフトを使い続けています。
一方で、この10年の間にクラウド型の会計ソフトも進化し、銀行やカードとの連携、自動仕訳など、帳簿付けを効率化する機能が充実してきました。
ただし、こうした取り込み機能は、クラウド型だけのものではありません。
弥生のデスクトップ版にも、銀行明細の連携やCSVファイルから仕訳を取り込む機能があります。
なお、銀行明細などを自動連携する「スマート取引取込」を利用するには、弥生の「あんしん保守サポート」への加入が必要です。CSV形式の仕訳データを直接読み込む機能とは、利用条件が異なります。
詳しくは、弥生公式の「スマート取引取込の概要」や「インポートできるデータの種類と記述形式」で確認できます。
もし今から新しく会計ソフトを選ぶなら、私はクラウド型を検討すると思います。
ただ、今使っているデスクトップ版から、無理に乗り換える必要があるとも思っていません。
私自身、Excelで作った売上の日計表をAIに整理してもらい、会計ソフトに取り込めるCSVファイルを作っています。さらに、AIに会計ソフトの操作や数字の照合を手伝ってもらうことで、帳簿付けの負担をかなり減らせるようになりました。
これから始めるならクラウド型を検討する。すでに使っているソフトがあるなら、今の環境でできることを試してみる。
使い慣れたソフトを続けるのも、便利なクラウド型に乗り換えるのも、それぞれの状況に合わせて選べばよいと思います。
結局、どんな人に向いている?
ここまでの違いを整理すると、次のように考えられます。
やよいの青色申告 オンラインが向いている人
- 初年度はできるだけ費用をかけずに試したい
- 操作に不安があり、電話で質問したい
- 消費税の申告も必要
- サポートを重視してプランを選びたい
特に、ベーシックプランまで初年度無料で試せる点は、初めて会計ソフトを使う方にとって魅力だと思います。
マネーフォワード クラウド確定申告が向いている人
- 2年目以降の料金も比較して選びたい
- 月払いで使い始めたい
- メールやチャットのサポートで問題ない
- 請求書など、会計以外の事務作業もまとめたい
- 自分に必要な機能に合わせてプランを選びたい
消費税申告が必要な場合はパーソナル以上、電話での操作サポートが必要ならパーソナルプラスを選ぶ必要があります。
申し込む前に確認しておきたいこと
会計ソフトを選ぶ前に、次の4つを確認しておくと判断しやすくなります。
- 普段使っている銀行とカードは連携できるか。 事業用口座の場合、銀行側に追加の契約が必要かも確認します。
- 現金売上や決済サービスの売上をどう記録するか。 ExcelやCSVからの取り込み方法も見ておきます。
- 消費税の申告が必要か。 必要な場合は、対応するプランを選びます。
- どこまでサポートが必要か。 自分で調べられるのか、電話で操作を聞きたいのかによって、必要なプランが変わります。
税理士さんに帳簿を見てもらっている場合は、使用する会計ソフトについて先に相談しておくのもよいと思います。
また、無料期間が終わったあとの料金や更新条件も、申し込む前に確認しておきましょう。
まとめ|安さだけでなく、毎日の帳簿付けが楽になるかで選ぶ
マネーフォワードと弥生は、どちらも個人事業主の帳簿付けや確定申告を助けてくれるクラウド型の会計ソフトです。
弥生は初年度無料のキャンペーンと、必要なサポートに合わせてプランを選べる点が特徴です。
マネーフォワードは月払いの選択肢があり、消費税申告や電話サポートなど、必要な機能に合わせてプランを選べます。
どちらも銀行・カードとの明細連携ができるので、日々の入力作業を減らせる可能性があります。
私自身、10年間帳簿付けをしてきて思うのは、毎年繰り返す作業だからこそ、少しの手間の違いが積み重なるということです。
料金はもちろん大切ですが、自分のお店のお金の流れに合っていて、無理なく続けられるかを考えて選びたいですね。
迷っている方は、まず無料期間を利用して、自分が使っている銀行やカードとの連携を確認してみてはいかがでしょうか。
マネーフォワード クラウド確定申告
やよいの青色申告 オンライン
※料金・キャンペーン・サポート内容は変更される場合があります。申し込み前に最新の条件をご確認ください。
参考資料
確認日:2026年10月14日
- 弥生「やよいの青色申告 オンライン 料金プラン」
- 弥生「やよいの青色申告 オンライン」
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