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AIに任せる
確定申告の帳簿付け、どこまでAIに任せられる?無料でできることから、会計ソフトの自動操作まで
公開:2026年10月13日
私のお店では、今でもアナログなレジを使っています。
現金、PayPay、クレジットカードなどの毎日の売上を、Excelの日計表に手入力しています。
最新のレジシステムを導入しているわけではありません。
それでも、今あるExcelと会計ソフトを使いながら、AIで帳簿付けの作業をかなり減らせるようになりました。
しかも、すべての作業に有料AIが必要なわけではありません。
まずは無料AIで、Excelの日計表をCSVに変える
日計表に入力した売上データは、そのままでは会計ソフトに取り込めないことがあります。
会計ソフトが読み込める形式に合わせて、日付や金額、勘定科目などを整理する必要があるからです。
以前は、こうした作業も自分で行っていました。
今は、AIにExcelのデータを渡し、会計ソフトに取り込める形式のCSVファイルを作ってもらっています。
CSVというのは、表形式のデータをほかのソフトに取り込むときによく使われるファイル形式です。
この作業なら、必ずしも有料AIは必要ありません。
無料版のGeminiやChatGPTなどでも、ファイルを扱える環境なら、データを整理してCSV形式にすることができます[1][2]。
ただし、無料プランにはファイルの種類やサイズ、利用回数などの制限があります[1][2]。
また、会計ソフトごとに取り込み形式が違うため、最初は正しく取り込めるか確認が必要です。
一度形式を決めてしまえば、翌月からも同じ形で作りやすくなります。
手入力で作ったExcelでも、AIを使えば会計ソフトにつなげられる。
これだけでも、帳簿付けの負担は減らせます。
有料AIなら、会計ソフトの操作まで任せられる
さらに私が便利だと感じているのが、AIにパソコンを操作してもらう「コンピューターユース」という機能です。
私はClaude Codeを使い、パソコン版の「やよいの青色申告」への取り込み作業もAIに手伝ってもらっています。
AIがCSVファイルを準備し、会計ソフトを操作して仕訳を取り込む。
約400行の仕訳を取り込んだこともありますが、取り込み操作そのものは、数十秒から数分で進むことがあります。
何百件もの取引を自分で打ち直すことを考えると、大きな違いです。
もちろん、データの準備や途中の確認、作業後の照合まで含めれば、すべてが数分で終わるわけではありません。
それでも、自分がパソコンに向かって入力し続ける時間は、大幅に減りました。
なお、AIによる画面操作は、対応するプランやアプリ、利用環境が必要です。
すべてのAIで同じ操作ができるわけではありません[3]。
一度作った流れを、次からも使える
さらに便利なのが、同じ作業を繰り返しやすくなることです。
最初は、どのExcelを読み込み、どんなCSVを作り、どのように会計ソフトへ取り込むかを、AIと一緒に決めました。
その手順や設定を保存しておけば、次からは「この日計表を取り込んで、会計ソフトに入力して」と頼むだけで、一連の作業を進めてもらえます。
毎回、最初から細かい指示を出し直す必要がありません。
これは、AIが何でも自動的に覚えてくれるという意味ではありません。
作業手順や設定を、次回も参照できる形で残しておくことが大切です。
一度仕組みを作ってしまえば、同じ作業を繰り返すのがずっと楽になります。
私が接客している間にも、帳簿付けが進む
AIを使って一番大きく変わったのは、作業の速さだけではありません。
自分がその仕事に付きっきりにならなくてよくなったことです。
日計表を整理してもらっている間に、お客様の対応をする。
仕訳の取り込みを頼んで、別の仕事を進める。
帳簿と通帳の数字を照合してもらい、食い違いが見つかったところをあとで確認する。
以前は自分が手を動かさなければ進まなかった仕事を、AIが代わりに進めてくれます。
もちろん、途中で確認が必要になる場合もありますし、会計ソフトの操作を完全に放置してよいわけではありません。
それでも、自分でやらなければならない作業は確実に減ってきました。
私にとってAIの一番の価値は、入力が速いことよりも、自分の時間を、お店の仕事に使えるようになることです。
AIに任せる方法を学びたい人へ
ここまでの方法は、便利ですが、最初の設定に少し知識が必要です。
特にCodexやClaude Codeを初めて使う方なら、何から始めればよいのかわからないかもしれません。
私もAIを使う中で、専門的な作業を学ぶために有料教材を購入しています。
Codexの基本操作から学びたい方には、次の教材も参考になると思います。
ただし、これは帳簿付け専用の教材ではありません。
Codexの使い方を学び、日々の仕事に応用していくための選択肢として紹介しています。
会計ソフトを乗り換えてもよいなら、クラウド会計もおすすめ
ここまで、今使っている会計ソフトのままAIを活用する方法を紹介してきました。
ただ、すべての人が自分でAIの設定をしたり、会計ソフトへの取り込みを仕組み化したりしたいわけではないと思います。
それなら、最初から明細連携や自動仕訳の機能が用意されているクラウド会計を使う方法もあります。
例えば、freee会計です。
銀行口座やクレジットカードと連携し、取り込んだ明細から取引を登録できるため、一件ずつ手入力する作業を減らせます[4]。
今使っているソフトにこだわりがなく、できるだけ簡単に経理を進めたい方には、こちらの方が合うかもしれません。
もちろん、連携できる銀行や利用できる機能は、契約するプランなどによって異なります。
特に現金売上については、記録を別途入力・取り込む必要があります。
税理士に記帳を任せている場合も、見直すきっかけに
帳簿付けを税理士にお願いしている方もいると思います。
毎月の記帳から申告まで任せている場合、その費用は小さなお店にとって決して軽くないかもしれません。
もし日々の記帳だけでも自分でできるようになれば、依頼する範囲や費用を見直せる可能性があります。
クラウド会計を利用して記帳は自分で行い、税務上の判断や確定申告で不安がある部分だけ税理士に相談する。
そんな分担も考えられます。
ただし、税理士が行う仕事は、データの入力だけではありません。
税務相談や申告内容の確認など、専門家だからこそ頼れる部分もあります。
今の契約内容を確認し、自分で対応する部分と専門家にお願いする部分を考えてみるのがよいと思います。
まとめ|今あるものを活かす方法も、乗り換える方法もある
私は、今使っているExcelと「やよいの青色申告」をそのまま活かしながら、AIで帳簿付けの負担を減らしてきました。
無料AIでも、売上データを整理してCSVファイルにするところから始められます。
さらに有料AIで作業を仕組み化すれば、会計ソフトへの入力や数字の照合まで手伝ってもらえます。
一方で、新しく会計ソフトを選ぶなら、クラウド会計の自動化機能を使う方が始めやすい場合もあります。
どちらの方法を選んでも、大切なのは、自分がやらなくてもよい作業を減らすことです。
帳簿付けに使っていた時間を、お客様と向き合う時間や、お店をよくするための時間に変えていく。
私も、これからさらにAIに任せられる仕事を増やしていきたいと思っています。
出典
確認日:2026年10月13日
- Google「Gemini アプリでファイルをアップロードして分析する」
- ChatGPT「料金」
- Anthropic「Let Claude use your computer from the CLI」
- freee「freee会計(個人事業主向け)」